株主価値の評価

M&Aにおいては、株式譲渡の場合は勿論、合併や株式交換、株式移転、会社分割等、いかなる手法を用いたとしても、株主価値の評価が問題となります。

一般には、株主価値や事業価値、企業価値といった用語が混同して利用されることがありますが、M&Aの場面では、定義をきちんと理解して分けて考える必要があります。

まず、企業価値(EV)とは、事業価値に、時価評価した非事業用資産の価値を加えた企業全体の価値をいいます。

次に、事業価値とは、対象会社が本業とされる事業から創出されるフリーキャッシュフローをもとに算定された価値をいいます。

そして株主価値とは、企業価値から有利子負債を控除した価値(株主に帰属する価値)をいい、株主価値が、M&Aにおける取引の対象となります。株主価値を株式数で除することで株式価額が算定されます。

また具体的な株式価額の評価方法としては、インカムアプローチ、マーケットアプローチ、コストアプローチの3手法があります。